今から向かう桜の園は、小説「櫻守」の主人公笹部新太郎(1887~1978)が1912年(明治45年)に兄から譲り受け、サクラの品種保存や接 ぎ木などの研究に使用した演習林で、当時は全国から集められたヤマザクラやサトザクラが30種、5,000本以上も植えられていたという。

笹部氏はこの演習林に、中国の詩人・蘇東坡(そとうば)の漢詩『於潛令同年野翁亭』の一節から「亦楽山荘(えきらくさんそう)と名付けたが、現在では「桜の園」として知られている。

伝説の櫻守、笹部新太郎(1887~1978)の魂が詰まった場所。 武田尾と言ってはいるが正確には宝塚市切畑長尾山になる。 

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JR武田尾駅を降りると目立つところにご覧の案内板があるから迷うことはない

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駅を降りてしばらく川沿いに歩くとJR廃線跡にあがる階段がある。 そこを上がるとご覧のように味わいのある散歩道に出る。 左右に現れる木々には値札が付けられており楽しめる。 

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「櫻の園」の入り口に行くにはトンネルを二つ潜らなければならない。 もちろん電灯はないので懐中電灯持参が望ましい、ちなみに私は携帯電話のライトで足元を照らして歩いた。 

 

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1つ目のトンネル出口

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二つ目のトンネルに入る。後々の恐怖のトンネル(桜の園から先、名塩まで歩いた折の5個のトンネルと鉄橋)からすれば天国のようなトンネルと言える。ここを抜ければ「桜の園」の入り口だ。 

 

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二つ目のトンネルを出るとすぐ入り口が見える 

 

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桜坂とある。ここから右手の斜面に桜が点在している。この時期4/16でもやはりまだ早かった、今年は本当に遅い。昨年秋の紅葉もそうであったように年々そのタイミングが読みづらくなってきている。 


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山桜が悠々と成長している。右下は武庫川になる。 


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けっこう急な登りが続く 

 

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息があがりそうなころに休憩所があった。左手は「育樹の丘」でそこを上っていけば「大峰山」へその途中を右に進めば「瀧見も道」とあるが、今回は最短周遊コースを選び笹部氏の研究室“ロックガーデン”を目指す。 

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谷を下ってたどり着いたロックガーデン。小説では主人公がここで山の桜を守しつつ新婚生活に入る。窓から見える風景の描写が印象的、この右下に川が流れる。 

 

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水の恵み弁才天 

 

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研究室の下に水が流れ出ている。 写真の左側には「ぜんまい」、右手にはもみじの苗木が見える。 


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水が落ちる滝つぼの下に苗木たちが並ぶ。 その下の屋根は資材庫だろう。

 

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小屋の裏手にあった瓶と錆びたパイプたち。右のものはキャップが無いためしかたないが、左のものは白い花?が濁ることなく見て取れる。なんの研究だろ?  

 

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道は研究室を見下ろすようにあがっていく 

 

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そしてまた下り川を渡る 

 

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そして登る 


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進行方向に倒木、で道は斜め。  

 

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もみじの道は紅葉のシーズンはよさそう 

 

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でも、けっこう危険。このあと登り始めた場所に戻っていく。小一時間の周遊コースだ。さてこのあとは、雨も降り始め、恐ろしく怖いトンネル五つと錆びた鉄橋・・・スリルとサスペンスの孤独な走行となる。武田尾から名塩を目指して歩いてみた。

 

                   2012年4月16日 散策