多賀大社の九月古例祭

彦根城・玄宮園で虫の音を聞く会が目玉のこの旅


ところが以外にも、今思えば

いきなりのクライマックスとも言えるおはなしです

それは初日の午前中早い時間でのこと


今日の多賀大社でのお祭りは13時から

その前に、計画どおり自然散策をしようと

まずは、多賀大社を通り過ぎて、県下一の大木「井戸神社の大桂」を目指して、芹川を遡る。 

先には関西最大級の洞窟があるが今回はスルー




川沿いに登るにつれ 


「んっ...」


「おぉぉっ!」            


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橋の上から上流を望む。ここで多賀大社から10分ぐらいのところ


とにかく道中の美しいこと、田園が広がり、そばの花が芽吹き、美しい花が咲き乱れ... この村々はいったいなんなんだろ...まさに黒澤監督の映画「夢」の世界だ。

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民家の脇に不自然な美しい赤い花。とにかくこのあたりでは、何度車をとめたことかわからない。歩くのが本来いいのでしょうけれど、どれくらい続くかわからないし、とにかく徐行で...対向車もあまりないので。


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上の赤い花のちょい左にある「まん丸草ダルマ」(勝手に命名)と民家の縁側。 塵ひとつ・・って言うかひとつの乱れもないこの「まんまる草ダルマ」とその周辺。見られることが分っているかのようでした。            


芹川の左を走っていると右手にやや小さめの橋が見えてくる。注意しなけば素通りしてしまいそうな地味な橋。それが「井戸神社の桂」へのアプローチの目印。 

それはこの「まんまる草ダルマ」の家の木の上に登っていらした植木屋さんに訊いたのです。全く人の気配がなかったんですが...その民家からUターン、戻ることわずか(1分)アプローチの橋がある


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橋を渡り、山道をクネクネと登る。舗装された道に天然の苔が生えている。 落石のあった証のごつごつとした岩の出迎えを受けながら登ること数分。駐車場が見えてくる。(7~8台・無料)


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この立て札の脇に「ほうずき」が咲いていたんです


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吉野の「あれ」を思い出したけれど、まだこちらは安全。 



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お決まりの差し込む光の洗礼を受けながら進むこと2~3分。

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天仰ぐ大きな枝にしげる葉と違い、大きな幹から芽吹く葉はあまりにもかわいい。そして根元でまだ小さなうちに別れた株が寄り添うように伸び上っています。それはまるで兄弟のように。

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どこからもなく、神秘的な甘~い香りが漂ってきます。 何なんだろう? それは蜜のようでもあり、果物のようでもあり、あのクチナシにも似たけっこうはっきりとした香り。

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へびにまつわる言い伝え?


古来、井のほとりの樹木には神が降臨するという信仰がある。樹木は水に養われながら地の水を保ち、そのために山は豊かなのである。人はその恩恵を受ける。樹木の中でもことに桂は水と深いかかわりを持つ木である。

桂は日本の名木で、英語でもカツラ・ツリーとして通用する。桂はかなり潤沢な水を必要とし、しかもそれが流水であることが条件として望ましい。だから必然的に泉や水辺に育つことになる。せせらぎを辿って桂の木の根元に抱かれた泉に行きつくことがあるのである。日本に「桂川」は多い。記紀にもわたつみの宮の井泉のかたわらに立つ「ゆつかつら(=聖なる桂)」として登場する。

神社名に「井戸」とつくように、この御神木も根に泉を抱え ている。「井戸の主の蛇は年一回の水替えの時にこの御神木に移る」。四月と九月の十七日に近い日曜日は、かつての村人が戻って祭を行う。 豊かな水と緑と 土に恵まれた日本の風土を象徴するみずみずしい桂の木である                 

~滋賀県立大学 学芸員課程学生展示「県大ミニ博物館」のページより引用

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井戸神社


カツラの木の裏にひっそりと。大カツラに舞い降りた神を祭るのであろう。


カツラの樹は、一株で「森」をつくるといわれている。これから少し調べてみたくなりました。ところで驚きの清流・芹川の上流のありえない美しさは次のお話。    

                        

                        2008年9月9日参拝