そして京都に移動
翌日16日は京都嵯峨野にて五山送り火の一つ「鳥居」を、そして広沢池で燈篭流しを目にご先祖様を供養する。今回は欲張りなそんな旅。
🔷二月堂
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良弁の杉
手向山八幡宮から北へ、三月堂を超え二月堂にやってきた。
三代目良弁の杉をしっかりと捉えたかったのだ、あと前回7月11日の拝観で見落としたところをもう一度見て回りたかった。
🔹二月堂の真下(通称火の粉かぶり)に神社がある
興成神社/こうじょう--
良弁杉の右側(南側)に西向きに立つ。二月堂鎮守三社のうちの一社で、実忠和尚の勧請。
祭神は豊玉媛命
あとの二つの鎮守社は
遠敷神社/おにゅう--
祭神は彦火火出見命。
飯道神社
祭神は穀物神の宇賀御魂神および、弁財天を習合する飯道権現。
遠敷神社と飯道神社の写真↑
遠敷神社はお水取りと縁の深い、若狭の遠敷明神を勧請したもの。
飯道神社は由来ははっきりしないが、実忠ゆかりの地、近江国甲賀郡の飯道神社を勧請したものとされ、興成神社は東大寺の地主神である。
修二会の初日である3月1日の夕方と、法会終了後の3月14日深夜(正確には15日未明)には、修二会のとどこおりない執行を願い、感謝するために、練行衆がこれら3社に参詣する。これを「惣神所/そうのじんしょ」と呼んでいる。 ~wikipediaより
閼迦井屋/あかいや
二月堂修ニ会(通称「お水取り」)のキーポイントで、霊水の湧く「若狭井」の覆屋。
切妻造の簡素な建物で鎌倉時代の建立。榊と注連縄で厳重に結界されており、一般人の立ち入りはできない。
「修ニ会・お水取り」に関するたくさんの文献を読んでみた。その中で興味深い内容のものをピックアップして貼っておく↓
若狭井伝説 神宮寺と鵜之瀬↑
訶梨帝母・鬼子母神/かりていも/きしもじん
「閼迦井屋(あかいや)」の北側、長い登りの回廊の入り口にある。子供と安産の守り神だ。
⊳鬼子母神とザクロの関係
また、この建物の回廊入り口を挟んで北側には「修ニ会」の重要な場所「参籠宿所」がある。
練行衆の方々が、戒壇院別火坊から、大仏殿裏参道を通り、二月堂の参籠宿所へと向かう。という行程がある。
詳細写真⊳「参籠宿所入り」東大寺 修二会(お水取り)
毘沙門天
鬼子母神から回廊に入ったところすぐ右側に祀られる「毘沙門天」鬼子母神の真裏にあたる。引き出し風のお賽銭箱が珍しい。
二月堂への回廊と和服の女性と鹿
絵になるなぁ。今回はここで引き返して、東大寺の境内を歩いてみる。
前回7月11日の二月堂拝観 ↑
回廊から出て、一段下がったところの小さな流れの「お願い」の札
開山堂(国宝)の北側を西へ下る。
しばらく歩くと右手に漆喰のきれいな壁にピンクの百日紅が鮮やかな邸宅↑がある。開山堂の公開は良弁の命日の12月16日のみ開扉され公開。
東大寺鐘楼「奈良太郎」とも呼ばれ、 知恩院(京都)方広寺(京都)の梵鐘とともに「日本三大名鐘」の一つに数えられている。
もう圧倒される巨大さ...普通のお寺の本堂より大きいかもしれない。
この南側あたりに「東大寺七重塔」が100mの高さで天にそびえていたという。
再建に向けての計画があるというから楽しみだが、生きているうちに見れるかどうかが問題だ
行基堂
以前は「俊乗上人坐像」を安置していたので「俊乗堂」と称していた。
公慶上人の発願で江戸時代に作られた像高80.9cmの「行基菩薩坐像」を安置。
⊳行基堂のよくわかるサイト
俊乗堂/しゅんじょうどう
元々の俊乗堂だったとされる行基堂のほぼ真向かいにある現在の俊乗堂
鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した中興の祖、俊乗坊重源を祀る。
現在の俊乗堂は1704年/宝永元年の再建。 あとこのエリアには「念佛堂」少し北に下ったところに「大湯屋」がある。
辛国神社
さぁ大仏殿まで下ろうと思いきや、右手に鳥居が。稲荷さんかなと思ったが、なんと「辛国神社」とある。別名「天狗社」と言われるからまた驚いた。
東大寺を建てるのに功労が大きかった百済系移住民を祀った神社で、祭神は「韓国翁」とのこと。
百済系移民=天狗とはどういうことなのだろう。大法会の前夕に必ず辛国神社に天狗妨害封じを祈るそう。
参考①⊳東大寺 辛国神社
参考②⊳東大寺 辛国神社の天狗
やはりここでも先住者との確執があったのだろうか? ↑の参考②にある『阿字万字/あぜまめ町』を調べたところやはり「ならまち」だった。
提灯も新しく、丁寧に祀られている。
ここから大仏殿の東側の側面、長池の横に行き着く石段は「猫段」と言われ、この石段で転ぶと、猫に生まれ変わるのだとか...
⊳猫段の美しい写真
マジ?けっこうつまずくので_ /笑/笑/笑
猫段の途中から大仏殿(東側)を見る。手向山八幡宮から二月堂の西側を通り大仏殿までの足取り。
2011年8月15日 参拝
奈良と京都の送り火 東大寺の東を歩く行程MAP
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