古事記にも日本書紀にも登場しない神「加夜奈留美命」そして明日香村史においても全く不詳の神社であると記しているというこの神社。やはり好奇心が沸き起こる。

🔷加夜奈留美命神社
 

旅 207
栢森(かやのもり)加夜奈留美命神社 

以前参拝した「飛鳥坐神社」と共に、古代日本の歴史上重要な神社だろう。詳細をいろいろ読んでみると興味が尽きない。






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石段を上がると古いブランコと滑り台がある。かつては子供たちの遊びの場でもあったんだろうな。

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ブランコの反対側、上がってきた石段の真上に手水舎がある。 

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境内の北側の端にある「明治天皇逢拝所」いまはもうその意味を失いがちだが、かつてはここで手を合わせていたのだろう。


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境内の西側、すぐ隣の龍福寺の屋根に覆いかぶさる青もみじが立派 

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神の領域に向き合う。拝殿は割拝殿、石段もその幅にきっちりと合わされている。

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拝殿の神額と今ではめずらしい碍子(がいし)がついている街灯

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拝殿内に掲げられていた日本国旗

添え書きされているのは「日支事変記念(日中戦争のこと)愛国婦人会 国防婦人会・・・」愛国婦人会を調べたら、また知らない日本を見た...。

『兵隊さんは命がけ/私たちは襷(たすき)がけ』是非一読

愛国婦人会 
⊵国防婦人会 



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これまた意味深な一枚の絵

像、キリン、鹿、らくだ、だちょう?、狸or猪、熊、虎、ライオン? あんまりうまくないが味がある。なんかみんな寄り添っているようにも見える。何を意味する? 

額縁のところには「明治丁亥十月中旬 富村尾崎(?)喜代松」とある。明治丁亥(ひのとい)とは明治20年のことだろう。 

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子持ちの吽形狛犬 

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玉持ちの阿形狛犬 

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本殿

祭神は加夜奈留美命神 

本殿の周りをを半時計回りでゆっくりと歩いてみた_

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北側の崖際にお稲荷さんが散乱していたので、余計なことかもしれないが、あまりにもなので拾い集めて並べておいた。ブロック数個の上に簡易的に造られた稲荷神社。 

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本殿左手、北東の角、鬼門にある社

一般に宇須多岐比賣命神社と言われているが、八幡神社という説も。

宇須多岐比賣命なら飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社と同神、八幡神社ならおそらく神功皇后・応神天皇が合わさってのものと推測する。



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祠の後には磐座がある。ひょっとしたら竜神かもしれない。

旅 217
本殿の南側、道路側には美しきシーソーと奥に祠がある。

旅 227
こちらは一般的に九頭神社/葛神社と言われており、葛神社を式内滝本神社に当てる説もある。

元来この加夜奈留美命神社も江戸時代までは葛神社と呼ばれていた。

九頭神社/葛神社ということは、高おかみ神、宮津の籠神社や、貴船神社と同様の竜神かと想像をめぐらす。 

旅 219
祠の横に立っていらっしゃるお二方はどなた? 表情豊かだ。

右の方は鯛を持っておられるから「恵比寿様」、左の方は米俵に乗っていらっしゃるから「大黒様」だ 。

ようするに福の神「大国主命」と託宣の神「事代主神」

ということは加夜奈留美命の父と兄ということだ。この重要なメッセージを見逃してはダメだな。 


旅 218
このシーソーはいつ頃に出来たものなんだろうか? 

今度訪れたら、近所の方に聞いてみよう。まぁ、人に出会ったらの話だけど...

この日もまったく人とは出会わなかったし、見なかった。 一人とて...ホント。

さて、第4回の奈良訪問、ならまち>明日香>ならまち>明日香ときて、次回は「なら燈花会~壷阪」

次々回は「奈良大文字 東大寺&春日大社万灯~京都大文字 嵯峨野燈篭流し」と両大文字弾丸旅行。以上6週連続の奈良の旅となった。

そして台風の中、計画中なのが「明日香~吉野の旅」このまま一気に熊野まで、日本創造期の足跡を見ていくのかもしれない。それは私のエゴのむくままに

  2011年7月26日 栢森にて



第4回 奈良 勝者と敗者の聖地.7.26の行程


7.26栢森散歩 MAP


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