🔷旧嵯峨御所 大覚寺 門跡

それは前回、お盆に広沢池に燈篭流 しを見に来た折に決めていた月見の場所。今年は満月が中秋ということ、要するに秋のど真ん中の日が満月ということなのだ。


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心配な天気は夕刻より雨、大覚寺に灯りが入っても雨は止まず...

不安な中だったが、最後にはきれいな満月が雲の合間に姿を見せてくれた。そんな幽玄な一日を数回に分けて記録する。

この日は前回の嵯峨野訪問と同じく嵐電(らんでん)にて嵐山で下車、のんびりと散歩をしながら大覚寺を目指すことにした。車は太秦のコインパーキングに停めた

旅 001
52代嵯峨天皇と91代後宇多天皇/ごうだてんのうの陵墓への参道を記す碑

ここは嵯峨大覚寺門前六同町。そしてここは後宇多天皇の皇后、遊義門院(姈子内親王)の陵墓があるのだが当日は気づかず先に進んでしまった。





南北朝に至る寸前の、対立していた持明院派の後深草天皇の娘を、大覚寺派の後宇多天皇が恋止みがたく盗み出したという映画になりそうな物語がここにある。

旅 002
しばらく歩くと左手にあった無人野菜販売店「観弥二号店」

単なる無人販売店と思いきや、星型の張り紙に目を凝らすと「晴明神社」と書かれている。これは何を意味するのだろうか? 


祭神の安倍晴明は、稲荷神の生まれ変わりとも言われることもあるので、農作についてもご利益があるのだろう。

また今思えば今回の一つ前の「奈良・橿原の旅」での安倍氏を祀る神社「若櫻神社」での縁をも感じる。 

旅 003
また少し歩いて右側にきれいな漆喰の壁の建物が目に入る、と同時に大きなサボテンが気になりカメラを構えると、この家のご主人が「リュウゼツラン」 だと教えてくれた。

メキシコ原産のテキーラの原料になる植物だ。実は私も一鉢育てているのだが、実際にこれだけ育ったものは始めて見た。   

 

🔷大覚寺

旅 108

旅 004
大覚寺に着いたとたん雨が降り出した。だんだん強くなる雨脚に人々は落胆気味。この建物は「五大堂(本堂)」不動明王を中心とする五大明王を安置している。  



旅 005
本堂の西側から境内の奥へと進む。 

旅 006
本堂の西側から舞舞台のある中庭を挟んで真向かいの宸殿を見る。

江姫/崇源院の娘で第108代 御水尾天皇に入内された東福門院和子さまの縁の建物である。⊳境内図





旅 006

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それぞれの建物と建物はこのような回廊で結ばれている。 

旅 009
独特の存在感を出す「心経殿」 を御影堂より見る。⊳境内図 

旅 010

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御影堂からは遠くに朱のお堂「霊明殿」が見える。⊳境内図 

なぜか大覚寺のサイトにはこの「霊明殿」の解説はない。入場時もらった「観月の夕べ」のMAPには表示されているのだが...。 

よって少し調べてみた。

旅 012
この建物は1936年/昭和11年2・26事件で凶弾に倒れた内閣総理大臣斉藤実が昭和恐慌のおり、国民の自力更生を願って自費で建てたお寺「仏日寺本堂(東京・沼袋)」を1958年/昭和33年にここに移築したものという。平成11年修復された建物は朱色がまばゆいかぎりだ。 



旅 022
御影堂から西へ、真正面の百日紅に心を奪われる。

百日紅の向こうは後宇多法皇が院政を執った部屋のある「正神殿」左手には今夜ライブを行われる「宸殿」がある。⊳境内図

旅 018

旅 024
今夜、琴を奏でる巫女スタイルのミュージシャンたちと宸殿 ⊳境内図  

 

🔹宸殿の各部屋と襖絵

旅 023
ライトアップが始まり、宸殿/左側と正神殿/右側の間の庭園もやわらかく幻想的だ。正神殿側に歩いて庭園越しに宸殿の襖絵を見てみることにした。⊳境内図

旅 025
襖の絵と手前の木とが一体となっている。 

旅 026
正神殿の回廊から東向きに庭園を見る。右手は宸殿 ⊳境内図

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旅 028
  


🔹宸殿の西側の姿

旅 031
回廊の一番西の端、中売店のあたりから中庭を見る。雨上がりのライトアップで緑イキイキ。 

旅 030

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正神殿の南側にある襖絵 ⊳境内図

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正神殿 ⊳境内図

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正神殿の東前の百日紅、雨が上がり、やわらかい日没時の陽の光とライティングで絶品の輪郭を見せてくれた。⊳境内図

旅 040
さて、このあとは回廊をさらに北に上がり正神殿の北側、東側の庭園、そして異彩を放つ朱のお堂/霊明殿を観る。

そしてさらに夕闇が深まった中の百日紅、境内の南側を見る。心躍るとはまさにこのことだ...素晴らしき大覚寺。そして月を見た_

  2011年9月12日 中秋



大覚寺観月の夕べ2011.9.12-13行程MAP


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