我々の先達は、荒廃と復興を繰り返しながらでさえ、そっと我々のこの時代にまで「美しき良きもの」を残してくれている。

今はちょうど駅の前、そして大きな道に面して法金剛院の前に立つ。隣には大きな建物が立ち並ぶなかにひっそりと。

それぞれの景観のリスクを木々たちが必死に隠してくれている。そしてそこには確かに「美しき良きもの」があった。愛読書『京都花の道をあるく』でも紹介されていた名所へ来た。


🔷関西花の寺第十三番 五位山・法金剛院


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道に面してひっそりと表門がある。12日の土曜日からは早朝7時に開門するようなので是非早朝に行かれるといい。

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まだ全体から言えば3~4分咲きといったところでしょうか、でも咲いている花はどれも見事でため息ばかり。

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質素な引き戸が開いていたので、失礼して撮影を。本尊の「阿弥陀如来坐像」は院覚の作で蓮弁の彫刻は誠に豪華であり、かつて古くは平等院、法界寺のそれと共に、定朝(じょうちょう)の三阿弥陀ともいわれたという。

🔷院覚

院覚は定朝の曽孫、覚助の孫、院助の子で、十二世紀前半を代表する正系の仏師である。

🔷定朝

藤原道長、頼通などの貴族たちに重く用いられて,多くの仏像を手がけたが、現存するのは平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像だけである。

寄木造(よせぎづく)の技法を用いて、当時の貴族の精神をよく表した整った、おだやかな作風は定朝(じょうちょう)様とよばれ、後世の仏像彫刻に大きな影響を与えた。

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南側から庭園を望む。池の蓮は鉢の蓮より遅めの開花となる。 

律宗 唐招提寺に属している法金剛院の、礼堂の境内に座って美しい庭園を見ながら、心を落ち着かせてみた。

外行く車の音が気になるんだけれど、その音もしばらくすれば聞こえなくなり(気にならなくなり)木々、花々の息吹に集中することができた気がする。 

出家後、余生をここで静かに過ごした待賢門院。絶代の美貌にあわせて、信仰心も深かった門院を慕い、法金剛院を訪れる人々の中には、かの西行法師もいたという。


    2008年7月8日 参拝


五位山 法金剛院

7月の京都 花の寺行程MAP



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