この旅の動機はそもそも、南天の寺、石峰寺ありきということだった。そして、それは『京都・花の道をあるく』で「第二段・南天」を読んでのことだ。




この本は細かな描写がすごく心地よくて、次回の「第四段・柳のコース」なんかでは与謝野晶子と鉄幹がはじめて京都で結ばれた夜、この橋の上から柳を眺めたんじゃないかななどと、鉄幹の唄から推測しているあたりなど実にロマンチックなんだ。

この日はまず伏見稲荷から南へ歩く、そのころにはすっかり太陽の光が広がって明るくて、穏やかで心地よい散歩となった。

途中、歯の痛みに効くぬりこべ地蔵に願いを。なにせ全国から歯の治癒を願って参詣者は絶えないとのこと。                 

ぬりこべ地蔵 ありの山墓地

さらに南に歩き緩やかな石段を上る、家の庭から覗く植木や南天も素晴らしく、のんびり楽しみながら歩くと左手に石峰寺の立て板が見える。


🔷石峰寺(せきほうじ)
 黄檗宗系 百丈山 石峰寺




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家と家の間にひっそりと石段が...

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🔹総門

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竜宮造りの赤い門、左手には南天

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総門から本堂に向って左右に南天

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猫の目線。石畳の並べ方がおしゃれ


🔹本堂


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本尊
薬師如来

戸の模様が卍だ、というより卍って何? 



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逆の卍もある

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南天のアーチを通ってその先に、五百羅漢への入り口の赤い竜宮門が見える。

その先は撮影禁止なので写真はここ

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🔹蓮華王院 三十三間堂


時間が少しあったので、久々に三十三間堂に参拝。

やっぱりいつ見ても1001躰の千手観音には圧倒される。作り上げるのにいったいどれほどの人と時間がかかったのだろうか? 後白河上皇と平清盛の偉業だ。

🔹写真はここ 
🔹名物通し矢のもよう

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三十三間堂 

  2008年2月13日 参拝



この日の行程MAP

神の領域に近づきたい、神と人との境界線に立ってみたい。観光、見物だけといったリラックスした気持ちとは明らかに違うものとしたいと臨んだこの旅。

落ち着いてはいるものの、はやる心もあったし、ドキドキも、それが何かはわからないけれど、確かに何かを感じた瞬間が数回あった。 

予定外のポイントだった三十三間堂では、圧倒される1001躰の観音様の前をゆっくりと歩いた。

どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを、その圧倒的な数で魅せつける。思い起こすと、また行きたくなり、しびれるような感動はいつも変わらない。