今回の旅は、奈良と大阪の県境にあるニ上山の西と東を巡ってみる。

かつて奈良側からしてみればニ上山の向こうは黄泉の国、亡くなった方を葬る場所として見ていた事実。

では二上山の西側(大阪側)はどうだろうか? どんな空気が漂っているのだろうか? 

まずは町の名前にもなる聖徳太子の眠る場所を訪れてみた


🔷磯長山 /しなが山 叡福寺 

     聖徳太子御廟 


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🔹南大門

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天正2年/1574年の兵火で焼失、慶長年間再建。腐朽の為昭和33年/1958年に再度修復。

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南大門の仁王を見る  



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手水舎はシンプル。後ろは金堂


🔹多宝塔<重要文化財>

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1652年/承応元年建立。内部には釈迦三尊像や大日如来像等を安置、柱には四天王像が描かれている。残念ながら拝観不可だ。 






🔹金堂

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 ⊳境内図

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金堂の側面

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享保17年/1732年に再建

本尊は高さ90mの如意輪観音の坐像。脇侍は不動明王と愛染明王。






🔹聖霊殿/太子堂 桃山時代

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本尊の弘法大師像<60歳>は、自ら三鈷をもって刻まれたと伝えられている。 



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南大門から境内に入ると廟前にある二天門まで遮る建物は無い。ただ不自然な大きな灯篭が一基、境内の真ん中にある。

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二天門の前で振り返り南大門側を見た、ど真ん中の灯篭が目立つ 

⊳境内図

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二天門に立つ天像 


🔹聖徳太子御廟

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丘陵を利用した円墳で、高さ7.2m経54.3m、内部は横穴式石室 

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 ⊳境内図

無駄なものがまったく無い精悍な建物。わかりずらいが扉の上には阿弥陀三尊のご来迎をあらわした木彫りの額がかかっている。この額は三骨一廟の意味を表しているという。

三骨とは聖徳太子と太子の母の間人 /はしひと 皇后、そして太子の妃の膳手 /かしわで をいう。

 


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屋根も三重に重なる 


🔹浄土堂

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 ⊳境内図

慶長2年/1597年、伊藤加賀守秀盛の再建。本尊は阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊






🔹見真大師堂

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 ⊳境内図

明治45年/1912年建立。本尊は親鸞聖人坐像



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鎮守としてたくさんの神々が奉られている(↓の写真参照) ⊳境内図

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そうそうたる顔ぶれだ。太子より後の時代の菅原道真が興味深い。

唯一、鎮守の神社の場所のみが緊張感を感じた、あとは全般に、おだやかな気分にさせてくれる空気が流れていた気がする。 

太子の墓は宮内庁の管轄で、ようやく研究者たちに公開されたのが2002年のこと。

ところが、肝心の棺があったあたりは明治時代にコンクリートで固められたままで入ることが出来ないようだ。なにか理由があるのだろう。

この地は太子が生前から自らの廟と決め、620年に墓所を造営したという。

 2010年12月6日 参拝


この日の行程MAP
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