🔷虫明 迫門の曙


 虫明の 迫門の曙 見る折ぞ
 都のことも 忘られにけり

           平 忠盛



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この場所から撮影された朝日の写真を見て、この岡山行きが決まった。

いろんな旅先で朝日を見ていつも味わうすがすがしい感動は、例えようが無く、私の中でかけがえのないものとなっている。

このスポットは瀬戸内市邑久町 /おくちょう の東部に位置する。



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ところが、この日は曇り
日の出時間まで待ったがダメだった...

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あの水平線から太陽が昇るはずだった。

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遠くにうっすらと見える島は小豆島

車を備前に走らせ、伊部にある1000年にわたり備前焼と、その歴史を共有する由緒ある伊部天津神社に向かう。



🔷伊部天津神社



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神門までの参道には、きれいに備前焼の陶板が敷き詰められている。

あれこれ、ゆっくり眺めている間にも近所の人がひとり、そしてまたひとりと参拝に来られる。 狛犬も備前焼だ。

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祭神
少彦名神 
菅原道真




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神木と手水舎

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このような手書きのメッセージが境内のいたるところで見られる。まさにホットステーションだな。

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備前焼神門にもびっしりと陶板が、また薄暗い早朝に提灯の灯りがうれしい。

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焼き物の絵馬に、お守りも壁にぶら下がっている。とにかくにぎやかだ。

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神門を潜ると、今度は塀沿いに陶板が貼られている。塀の上には犬?狐?、そしてそのあとにいるのは猪。境内には備前焼の十二支が散りばめられている。

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牡丹をつけた備前焼の唐獅子

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神門の屋根も見事な備前焼の瓦

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虎だろうね

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二つ目の神門は、一つ目よりも重厚で灯りがやさしい。

とにかく細部にまで、いろいろと気持ちの入った施しがされている。

神門から拝殿まで、そして本殿の脇まで灯りが点いているさまは、何か自宅に帰ってきたかのような安心感を覚えた。

🔹少し土器について調べてみた

千年の歴史を持つ備前焼は須恵器の流れを汲んでおり、鎌倉時代から本格的に焼かれ、安土・桃山時代には茶陶として隆盛を極め、多くの名品を生んだ。 




その須恵器と同時期には土師器 /はじき というのがあるが、その違いについて詳しいことは↓を参照



土師器の語源は、陵墓管理及び土器や埴輪 /はにわ の製作などをした古代の氏族、土師氏に由来する。土師氏はのちに菅原道真の一族の流れを産むことになる。


次回の旅では、そんな菅原道真が生まれたとされる奈良市菅原町を訪れることにした。



一方須恵器の語源はというと、鉄は朝鮮語でスェと発音するので「まさに鉄のように硬い」というところから須恵器と呼ばれたという説が有力だ。 

須恵器は、このあと平安時代まで人々の生活に密着することになる。


🔹二つ目の神門

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🔹唐破風の拝殿

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こちらはお猿さん

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振り返って、今くぐったばかりの二つ目の神門の屋根を見る。

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拝殿内

あれこれと盛り沢山な仕掛けのある参道のため、ようやく神と向かい合う場所に。

ここがなんとも落ち着くというか、なんと言うか...慣れ親しんだ近所の喫茶店、子供の感覚で言うならば駄菓子屋の感覚だ。

ここに次々やって来る近所の人たちは顔なじみなのだろう、お互いに一言二言会話を交わす。コミュニティの場でもあり、憩いの場所でもあるのだろう。

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拝所の左手上部にある空間に大きな矢が 


🔹本殿

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灯篭にある家紋は五三桐だと思う。

古代中国では、桐の木は想像上の動物である鳳凰が来て「聖天子誕生、聖天子誕生」と鳴くめでたい木とされていた。

そのため桐は聖天子のシンボルとな り、 日本の皇室でも菊の紋章と並んで桐が副紋として使用されるようになった。

五三桐は菊紋についで名誉ある紋として尊重され、後醍醐天皇から足利尊氏が賜っている。皇室が臣下へ、さらに下賜された武将がその臣下へ与えるというかたちで徐々に桐紋が増えていったのだ。

また豊臣秀吉が家臣に与えたことなどから、どうも西日本に多く見られるようだ。

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本殿の裏には備前組七福神

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イアン・ソープのような誰か(笑)とねずみ

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地主神とひつじちゃん

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このほか、八坂神社(スサノオ)、神武天皇社、稲荷社が並ぶ。あと少し離れたところに伊部稲荷というのもあった。

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忌部稲荷 ⊳詳細

この先に忌部神社がる。この日は行かずじまい、知らなかったのだ、残念!

祭神は忌部氏の祖先である天太玉命、社殿は伊勢神宮より頂いたものだ、まさに伊勢神宮にある各社殿の、いで立ちそのものだ。詳しいことは↓のサイトを参照。



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何か物悲しいお猿さん。

毎年行われる備前焼まつりは楽しそう↓にリンクを貼っておく



インベ、このなんとも珍しい響きのこの名前は、氏族的職業集団として中臣氏と同レベルの勢力を誇った忌部氏の名称が転じたものと言われている。



かつては独立した町、伊部町だったが、1951年に片上町と合併、現在の備前市となった。

  2011年2月1日 早朝参拝

 

この日の行程MAP
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