寝覚の床からさらに国道19号線(中山道)を上る。天候は晴れ間が覗いたり、曇ったり、雨が降ったりの繰り返しだ。幸いに少しの雨は自然の色を鮮やかにするから悪くない。


🔷木曽八景 桟の朝霞 木曽の桟/かけはし


木曽の桟

今でこそ平坦な道だが、かつては断崖絶壁が続く中山道の三大難所のひとつだったという。

木曽川の岸壁に張り付くように丸太や板を、藤づるで結わえてつくられていた木製の橋は、朝もやの中で幻想的な姿をみせていたにちがいない。 




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木曽の桟解説

木製の橋から眺める木曽川はきっと絶景だったはずだが、正保4年/1647年に旅人のたいまつの火が燃え移り焼けてしまったそうだ。

今はその面影として、基礎となる石積みと橋脚のみが残っている。出来ることなら是非再建して欲しいものだ。


🔷芭蕉と子規の句碑

     
 桟や いのちをからむ 蔦かづら  

     松尾芭蕉「更科紀行」より



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句碑は木曽の桟のあった国道沿いにあったそうだが、今は対岸の位置にある。

この地を旅した芭蕉が1600年代半ば、尾張藩によって改修され、頑強な石垣造りになる前の危険な木製の橋の様子を詠んだ一句だ。

木曽八景「桟の朝霞」とこの上松集落について、上松観光協会の資料がわかりやすく詳しい。

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🔹木曽路で有名な松雄芭蕉の句、特に句碑のあるものをいくつかリストアップしてみた。

「送られつ 送りつ果ては 木曽の秋」~馬篭と楢川村役場のそばにある。

木曽路の北端と南端に同じものがあるのは興味深い、芭蕉で始まって芭蕉で終わるということか?


「刈りかけし 田面の鶴や 里の秋」~旧中山道平塚

 

「木曽の栃 うき世の人の 土産かな」

この句碑がある場所が奈良井川と木曽川の分水嶺である鳥居峠。奈良井川は北に流れ、木曽川が南に流れる。



🔹正岡子規の句碑

正岡子規句碑

かけはしや 
あぶない処に やまつつじ

桟や  水にとどかず 五月雨

むかしたれ 雲のゆききのあとつけて わたしそめけん 木曽のかけはし


っ!下の写真を。 

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対岸から桟があったあたりを見ていると、断崖絶壁のけっこう上のほうに窓が三つある。

なんですかあれは!山の斜面に窓がみっつ、何で?それも開いているしー

不思議で不思議で、その時は不思議ながらもスルーしてしまったが、今は誰かに聞けばよかったと大後悔。



🔹木曽義仲


いよいよ今回の旅のもうひとつの目的「木曽義仲」のゆかりの地へ足を踏み入れる。

悲運の朝日将軍、彼を愛しぬいた巴御前、そのロマンには芭蕉ならずとも深く心をゆり動かさた。

▲▶▼2020年追記
芭蕉は「義仲公の墓がある義仲寺に自分の墓を建ててほしい」との遺言通り義仲公と共に眠っている。

芭蕉の最期の地 (御堂筋、御堂会館近くの中央分離帯にある) そして義仲寺と訪れたのちのこの旅だ。


  2006年9月18日 雨模様


初日17日は中津川から妻籠宿まで


2日目18日は与川の秋月 古典庵跡から徳音時まで、3日目19日は松本城~諏訪大社まで。


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